春を待っていたかのように咲き乱れる81万本の水芭蕉は、雪解け水で息吹を蘇らせた湿原に、清純な花弁をひらき、訪れた人々を夢の世界に誘います。水芭蕉の開花期は4月下旬から。
山野の守護の神として人々の安全を願い、５月上旬奥裾花自然園に建立されている奥裾花社の前で、観光客、入山者の無事を祈る神事が行われ神楽や鬼女紅葉太鼓が奉納されます。この頃、水芭蕉と新緑のシーズンが開幕となります。
水芭蕉の湿原を源として流れる裾花川はそそり立つ奇岩、大岩壁を縫って滝となり瀬となって雄大な渓谷美を呈します。5月頃、淡緑色の花が咲くブナの樹々が美しい。
秋の深まりとともに里も山も色づき始め、奥裾花の谷あいも、ブナ、ナラ、カエデ、ナナカマドなどがいっせいに赤や黄色に色を変え、常緑樹の深い緑とあいまって、美しいコントラストを奏でます。渓谷の両岸の断崖から流れる滝と紅葉の風景はまさに屏風絵。10月中旬から11月上旬が見頃。
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